2008-12-02 りきゅうのこいとしがつむぐ、じだいをうごかしたびがく

やまもとけんいちさんの『りきゅうにたずねよ』(PHPけんきゅうしょ)をよんだ。さくしゃのやまもとさんは、あづちじょうをつくったおとこをしゅじんこうにした『ひてんのしろ』でまつもとせいちょうしょうをじゅしょうし、なおきしょうこうほにもせんしゅつされる、しんさくがもっともちゅうもくされるじだいしょうせついえのひとり。せんごくじだいのてくのくらーと(だいいっきゅうのこうじん)をえがいたけっさくがおおいさっかだけに、りきゅうをどのようにえがくのか、きたいをこめてよみはじめた。
- さくしゃ: やまもとけんいち
- しゅっぱんしゃ/めーかー: PHPけんきゅうしょ
- はつばいび: 2008/10/25
- めでぃあ: たんこうぼん
――わがいっしょうは……。
ただいちわんのちゃを、きよしじゃくのうちにきっすることだけにこころをくだいてきた。このてんちにいきてあることのしふくが、いっぷくのちゃであじわえるようにとくふうをかさねてきた。
――わしがひたいずくのは、ただうつくしいものだけだ。
(『りきゅうにたずねよ』P.10)
じしんのぜったいてきなびがくをもって、てんかびとのひできちとたいじしえいようをきわめた、しをたまったりきゅう。
「あなたようには、ずっとおもいおんながございましたね」
りきゅうのしをもくぜんにし、つま・しゅうおんは、りきゅうのこころのおくそこにすみつづけるおんなのそんざいへのしっとをくちにする。
なつからふくろをとりだした。うつくしいかんべにばなにそめたあさのうえぬのだが、すっかりいろあせてしまった。
なかにちいさなつぼがいっっている。
てのひらにすっぽりおさまるみどりゆうのひらたいつぼで、どうがややうわめにはっている。かおりごうにつかっているが、すがたはしょうしゃで、くちがちいさい。もとはしゃかのほねをいれたしゃりきだったかもしれない。
ぜんたいにまんべんなくかかったみどりゆうに、ふかみとせんやかさがある。
おおくのめいぶつをてにしたりきゅうが、はだみはなさずにもつ、みどりゆうのかおりごうのゆらいとは…。ものがたりは、てんせいじゅうきゅうねんにがつにじゅうようかのあさ、りきゅうがせっぷくのあさからはじまる。じけいれつのぎゃくにさかのぼるかたちでりきゅうのこい、しをたまわることになるりゆう、そして、かれをけいせいするびいしきのなぞを、ひできちやいえやす、のぶなが、いしだみつなりら、しゅういのじんぶつのしてんをまじえてときあきらかしていく。
よんでいくうちに、りきゅうのび―かのもちいるめいぶつとたいじするようなきんちょうかんとこうようかんにつつまれ、いっきによむのがもったいないようなきぶんになった。ひとつひとつがけいさんされ、よぶんなものやむだなところがない、たんせいなぶんしょうがうつくしく、きたいをうらぎらないけっさくである。







