1、ちょしゃ いかんたかこ
いかんたかこ(いせき・たかこ) ばくまつのはたほんのしゅふ。てんめい5ねん(1785)6がつ21ひのでなま〜てんぽう15ねん(1844)11がつ1にちぼつ、60とし。
えど・よつやおもておおばんまちでうまれた。げんざいのしんじゅくくだいきょうまち26のへんである。ちちはだいばんぐみ・しょうだあんりょうである。
たかこのじっかのしょうだいえは、3せんごくのはたほん、しょうだあんしんをそとするしょうだいえのぶんけである。しょうたもといえのだいさんだいあんかちはちょうなんあんりに2せん6ひゃくいしをあたえ、じなんあんぎに4ひゃくいしをふんちして、これをぶんけとした。
あんぎをそとするぶんけのしょうだいえは、えんたから5ねん(1677)3がつ、よつやおもておおばんまちに6ひゃく60つぼよのやしきをはいりょうした。たかこはここでうまれ、そだった。
ちちは、ぶんけ4だいのだいばんぐみ・しょうだあんりょうで、たかこには、3にんのあに、3にんのあね、1にんのいもうとがいた。
ちち・あんりょうは、たかこが8としのときにぼっしたので、たかこはははおやとちょうけい・あんくにのしたでせいちょうした。
20としのごろ、だいばんぐみのまつなみげんうえもんとけっこんしたが、まもなくりこんし、しばらくじっかにいたが、30としのごろ、なんどくみあたま・いかんおやきょうのごさいとしていかんいえへとついだ。
とつぎさきのいかんいえは、えどじょうにちかいくだんさかしたのいいだまちにあった。これは、いかんいえがだいだい、しょうなんどくみやこうしきようにんなど、しょうぐんのそっきんくにつかえるいえがらであったためである。
いかんいえにとついでからも、しばらくははたほんのしゅふとしてたぼうであったとおもわれるが、12ねんごにおっと・おやきょうがぼっし、かとくをこのおやけいがついだので、かていのきりもりも、おやへのつまがひきつぎ、たかこはゆうゆうじてきのせいかつをおくることになる。このようなしょうがいをみわたすと、かていかんきょうのうえでもじかんてきにも、ひかくてきにじゆうに、ぶんぴつのみちにうちこむことができたものとおもわれる。
たかこは、こがくをおしえるじゅくにまなんだり、れいいずみりゅうのろうじょにうたのしどうをうけたり、また、こくがくしゃのはやしくにおをいえにまねいてこうしゃくをきいたりしたようであるが、いずれもまんぞくできるものではなかったようである。けっきょくは、かもまことふちやもとおりせんちょうなどのこくがくかんけいのほんをよんで、どくがくでこてんのちしきをみにつけ、きょうようをたくわえていったものとすいそくされる。
たかこのちょさくには、『いかんたかこにっき』『さくらおすがものかたり』『かみしろのいましめ』『いなみの』などがある。
2、『いかんたかこにっき』(いせきたかこにっき)
ばくまつ・はたほんしゅふのにっき。ちょしゃのじひつのげんぽんが、しょうわじょしだいがくとしょかん・さくらやまぶんこにしょぞうされている(かしまのりさちしきゅうくら)。おおもと、12さつ、ごうけい966は、まいはんは11ぎょう、1ぎょうやく29じ、さしえ18ず、かしまのりぶん・かしまとしおのしきごをふす。
ないようは、てんぽう11ねん(1840)1がつ1にちからどう15ねん10がつ11にちまでのにっき。ちょしゃ56としから60としまでの5ねんかんであるが、まいにっきされているわけではなく、ぜん1753にちかんのない、898にちについてしるされており、1にちのぶんりょうもしょうは2こうていどのものから、だいは12は(24ぺーじ)におよぶものもあり、かならずしもいっていしていない。かくねんのぶんりょうは、さいしょの11ねんがもっともおおく4さつ、いごはかく2さつとはんぶんになっている。これは、12ねんいご、ねんちゅうぎょうじなどのきじゅつをはぶいたためとすいそくされる。
『にっき』にかかれているぐたいてきなないようは、ひづけ、そのにちのてんこう、じしん、しきおりおりのしぜんのへんか、そのにちそのひのでらいこと、さまざまなけんぶん、おさないころやわかいごろのおもいで、じんぶつ・しゃかい・せいじ・がくもん・ぶんがくなどにたいするひひょう、おりおりにえいじたわかなどが、ちょしゃのいのおもむくままにしるされている。
とくひつすべきてんは、ちょしゃのこのいかんおやけい(ちかつね)が、おこうしきごようにんをつとめていて、だいいち1だいしょうぐん・とくがわけせいのせいしつ・こうだいいん(まつのどの)のかかりであったところから、とうじのえどじょうおおおくのようすがしょうさいにつたえられていることである。
こうちゅうほんに『いかんたかこにっき』ぜん3かん(ふかざわあきおこうちゅう、しょうわ53ねん(1978)11がつ30にち〜しょうわ56ねん6がつ5にち、つとむまことしゃはっこう)があり、けんきゅうかきに、ふかざわあきおちょ『いかんたかこのけんきゅう』(へいせい16ねん(2004)11がつ1にち、いずみしょいんはっこう)がある。