うらどりはきほんてきにしてません。しない、できない、やるきがない。
2008-07-25
■[のちかん]ひかりたけしみかどき24 「しょしょう ふんせんす」
りゅうしゅうはあかまゆぐんをくだしたものの、まだまだきょうてきはおおく、くれかんがふしょうし、しゅ祜がいけとりにされるなど、しょしょうはくせんをしいられます。くれかん・みねほうらのかつやくでさんとう・けいそのこうりゃくがすすめられ、そうしたじょうせいのなかぐんゆうのひとりりゅうえいがぶかにきられてらくめいします。
にがつつちのとひつじ、たかびょう*1をおまつりしてでんくにのじ*2をはいじゅし、てんかのちょうなんたちのうちちちのあとつぎになったものにしゃくいをあたえ、ひとりあたりにかいきゅうとした。
なかぐんしょうぐん*3もりしげる*4をひょうきだいしょうぐん*5とした。もりしげるはじ*6をしょこう*7といい、なんよう*8かんぐん*9のにんである。りゅうしゅう*10のせいばつせんにじゅうぐんし、なんどもせんこうをたてていた。
さんがつ、たかしかき*11ふくたん*12をしと*13とした。ふくたたはじをめぐみこう*14といい、ろうじゃ*15とうぶ*16のにんである。おうもう*17のじだいに繡ころもしつほう*18となり、のちたいせい*19にしょうしん、こうしみかど*20がそくいするとへいげん*21たしゅ*22となった。そうらんにでくわしてよのひとびとにおどろきさわがないものはなかったが、ただふくたんだけはへいぜんとしており、いつもとおりのきょういくぶりであった。さいしにむかって「(むかし)ひとたびしょくりょうがふさくとなればくんしゅはしょくぜんをこわしたものだ。いまひとびとがみなうえているのに、どうしてひとりだけまんぷくになれようか」といい、ぼうろくをきょうりのひとびとにばらまくと、ひゃっかあまりがきゃくじんとしてみをよせた。
そのころぐんないはおちつかないでいたが、ふくたたはてがみをぞくけんにくばって、「たがいにあらそってはならぬ。てんはしょみんをいかすべくくんしゅをたてるのだ。こんらんはながくはつづかぬ。とにかくろうじんにたかしようをづくしてようじをあいいくし、まことのくんしゅをまつように」とのべた。もともときりょくのしたたかったもんかとく*23がきょへいしようとしたとき、ふくたたは「こうし*24さまがしょうせいう*25をしょけいされたのは、そやつがひとびとをまどわせたからなのだ」というやいなや、ただちにもんかとくをしょけいしてひゃくしょうたちへのみせしめとした。このことからやくにんもへいみんもしんぷくし、ゆいいつ(へいげんぐんだけが)とおくもちかくもかんぜんでいられたのは、ふくたんのおかげなのであった。
くれかん*26がこうらく*27をほういすると、しゅうけん*28がじゅうまんにんあまりをひきいてきゅうえんしてきた。くれかんはげいげきしてもかてず、らくばしてひざをきずつけるありさま、みすみすしゅうけんらをじょうないにいらせてしまった。しょしょうがくれかんにつげた。「たいてきをもくぜんにしてこうがふせっておられるので、へいそつどもがおじきづいております。」そこでくれかんはきずぐちにほうたいをまいてたちあがり、うしをつぶしてへいしたちにふるまい、「ぞくぐんはたすうであるがりゃくだつこのみのぬすびとにすぎぬ。かってもゆずりあうことなく、まけてもたすけあうことなく、ふし*29をたててぎにしし、こころをおなじくするものではないのだぞ。しょこうのちいをたまわるときだ。しょしょうよ、がんばれ!」といっった。やくにんもへいしもそれをきいてふんげきせぬものはなかった。
よくじつ、ぞくぐんがそうどういんでいくえにもじんえいをとりかこんだ。くれかんはこうちゅうをまといげきをつえにしていっった。「かみなりつづみのおとがきこえたらみなでこうのこえをあげつついっせいにすすめ。ちさんするものがあればきる!」そしてつづみをうってしんげきさせると、ぞくぐんはたいはいし、こうらくはこうふくした。そしげる*30・しゅうけんがこりょう*31へとはいそうしたので、(くれかんは)さらに睢よう*32をほういした。
そのころしんゆたか*33がれいおか*34をせんきょし、えんみね*35がたけしさと*36をせんきょし、くん訢*37がとさと*38をせんきょし、鄧ほう*39がしんの*40をせんきょし、けいそ*41ちほうがもっともこんらんをきわめていた。りゅうしゅうはこれをへいていすべく、みねほう*42をせいみなみだいしょうぐん*43とし、こう弇*44・かふく*45・しゅ祜*46・おうつね*47らときょうりょくしてせいとうさせることとした。
まずくん訢をほういしたところ、鄧ほうがいちまんにんをひきいてくん訢をきゅうえんした。くん訢・鄧ほうのぐんたいはきわめてゆうもうであったので、しょしょうはなんどたたかってもかつことができなかった。鄧ほうがしょうりにじょうじてしゅ祜をいけとりにするにおよび、りゅうしゅうはそのほうこくをうけてげきどした。
なつしがつ、りゅうしゅうはじきじきにみなみせいぐんをおこしては*48にちゃくじんしたが、くん訢・鄧ほうがへいたいをひきいてしんろをしゃだんしたので、すすむことができなくなった。りゅうしゅうはみねほうにつげた。「これはしょうぐんならばこそのしごとだ。」みねほうはそこでいさみせんしてかれらをうちやぶった。くん訢・鄧ほうはいくよう*49へとうそうし、しゅ祜をりようしてこうふくをねがいでた。りゅうしゅうは鄧ほうがふるかぶのこうしんであったことからしゃめんしてやるつもりであったが、こう弇が「鄧ほうはおんぎにせいてはんぎゃくし、ぐんたいをひきいてなんねんもあばれまわり、へいかがおこしになりじきじきにしゅつばされ、ぐんたいをうってようやくこうふくしたのです。鄧ほうをしょけいしなければあくとうをこらしめることができません」とつげたので、しょけいした。りゅうしゅうはしゅ祜がいけとりにされたので(あわれにおもい)、ますますほうびをてあつくし、もとのかんいにもどしてやった。
こう弇がえんみねをうちやぶると、えんみねはしょく*50へにげこんだ。
ごがつきのとう*51のみそか*52、にっしょくがあった。てんかにたいしゃれいをくだした。りゅうえい*53のぶしょうよしわれ*54がりゅうえいをきってとうこうしてきたので、よしわれをれつこう*55にとりたてた。そしげる・しゅうけんはりゅうえいのむすこりゅうう*56をはりおう*57とし、すいめぐみ*58にたてこもった。
ふゆじゅうにがつ、りゅうしゅうはしょうりょう*59にぎょうこうしてそのびょう*60をまつり、せいだいなさかもりりをひらいて、しょうりょうのちょうろうやきゅうゆうたちとともにたのしんだ。
みねほう・ふしゅん*61・ぞうみや*62をはけんしてしんゆたかをこうげきさせたが、しんゆたかが鄧*63でかんぐんをふせいだので、みねほうらはなんかげつもすすむことができなかった。りゅうしゅうがたびたびしっせきしたので、みねほうはそこでぐんたいに「よくちょう、やまみやこ*64にしゅうけつせよ」とめいれいをくだし、ひそかにしゅうじんをしゃくほうした。しんゆたかは(しゅうじんのくちから)それをきくとぜんぐんをせいほうにびきはらってみねほうをまちうけた。そこでみねほうがまっすぐれいおかをしゅうげきすると、れいおかはきょうこうじょうたいとなり、しんゆたかはあわててきゅうえんにもどってきた。みねほうはげいげきしてこれをたいはし、そのままれいおかをほういした。こうしてみねほうはまいいんこう*65にとりたてられた。
もともとなんじみなみ*66のたじゅう*67はみなみぐん*68できょへいしてすうまんにんのぐんぜいをだえ、えびすりょう*69にちゅうとんしていた。きょうぎのすえかんにとうこうしようとしたとき、たじゅうのつまのあにしんしん*70はうらぎりものであり、それがほうちょう*71・ちょうほ*72・くんのり*73・りゅうえい・すもものり*74・こうまごじゅつ*75・かいごう*76・りゅうほう*77のてにしたぐんくにを(ちずに)えがいて「らくよう*78がてにいれたのはてのひらほどのとちにすぎない。とにかくぐんじじょうせいをかんそくしておればよい。どうしてあわただしくこうふくすることがあろうか?」という。たじゅうは「わがぐんはしんゆたかにかなうものではないが、そのしんゆたかでさえせいみなみ*79にほういされておるのだ。ましてや、わしごときではな。とうこうはけっていじこうである」といい、ちょうこう*80のながれにのって沔みず*81にいり、みねほうにこうふくすることとし、しんしんにはちょうし*82とともにるすをさせた。
しんしんはたじゅうのちんたからとしゅんめをぬすみだすと、りくろからあさばんとおしてみねほうのもとへでむいて「つつしんでたじゅうにこうふくをせっとくいたしました。たじゅうはのちほどまいります」といい、みねほうのじんえいからたじゅうにてがみをだして「みねしょうぐんはわたしをごせんこのしょこうにとりたててくださるようすいきょされ、きょしんたんかいにたいぐうしてくれている。いぜんのちずにはこだわらずいそいできてくれ」といっった。しんしんにはるすをめいじておいたにもかかわらずさきにしょこうにとりたてられていることから、たじゅうはぎねんをおこし、しかもちょうしからげきぶん*83がとどいたことで、しんしんがたからものとめいばをぬすんだことをしり、ますますさいぎしんをつのらせ、ふたたびびきかえした。みねほうがたじゅうをこうげきしてうちやぶり、(たじゅうは)えびすりょうにきじんした。
かいごうがししゃをきゅうちゅうにおこしてきた。りゅうしゅうはいたくよろこび、もともとかのひょうばんをきいていたのできょしんたんかいにたいぐうし、へんとうするさいは、いつもじきひつでてがみをかいて(かいごうを)じでよんだ。
*1:こうびょう。かんのたかそのびょうしょ。
*2:でんこくのじ。しんあさからだいだいつたえられているたまじ。
*3:ちゅうぐんしょうぐん。かんめい。なかぐんは「ほんえい」のい。
*4:とぼう。
*5:ひょうきだいしょうぐん。かんめい。
*6:あざな。つうしょう。じつめいをよばないのがれいぎとされた。
*7:しょこう。
*8:なんよう。ぐんめい。
*9:かんぐん。けんめい。
*10:りゅうしゅう。ひかりたけしみかど(こうぶてい)。のちかんのそうししゃ。
*11:しょうしょ。かんめい。しょきかん。
*12:ふくたん。
*13:しと。かんめい。みんせいたんとうのだいだいじん。
*14:けいこう。
*15:ろうや。こくめい。
*16:とうぶ。けんめい。
*17:おうもう。しんおうちょうのこうてい。まえかんをほろぼした。
*18:しゅういしっぽう。かんめい。
*19:こうすいせい。せいは「ぞくせい」のりゃくで、のちたいたいふのふくかん。
*20:こうしてい。りゅうげん(りゅうげん)のこと。
*21:へいげん。ぐんめい。
*22:たいしゅ。かんめい。ぐんのちょうかん。
*23:もんかとく。かんめい。
*24:こうし。
*25:しょうせいぼう。
*26:ごかん。にじゅうはちしょうのひとり。
*27:こうらく。ちめい。
*28:しゅうけん。
*29:せつ。ちょくしにあたえられるはた。
*30:そぼう。
*32:すいよう。けんめい。
*33:しんほう。ぐんゆうのひとり。
*34:れいきゅう。ちめい。
*35:えんしん。ぐんゆうのひとり。
*36:ぶきょう。ちめい。
*37:とうきん。ぐんゆうのひとり。
*38:しゃきょう。ちめい。
*39:とうほう。ぐんゆうのひとり。
*40:しんや。けんめい。
*41:けいそ。けいしゅうのこと。
*42:しんぽう。にじゅうはちしょうのひとり。
*43:せいなんだいしょうぐん。かんめい。
*44:こうえん。にじゅうはちしょうのひとり。
*45:かふく。にじゅうはちしょうのひとり。
*46:しゅこ。にじゅうはちしょうのひとり。
*47:おうじょう。さんじゅうにしょうのひとり。
*48:しょう。けんめい。
*49:いくよう。けんめい。
*50:しょく。ちめい。
*51:いつぼう。きのとう。
*52:みそか。
*53:りゅうえい。ぐんゆうのひとり。
*54:けいご。
*56:りゅうう。
*57:りょうおう。はりをりょうちとするこくおう。
*58:すいけい。ちめい。
*59:しょうりょう。けんめい。
*60:えんびょう。びょうしょ。
*61:ふしゅん。にじゅうはちしょうのひとり。
*62:そうきゅう。にじゅうはちしょうのひとり。
*63:とう。ちめい。
*64:さんと。けんめい。げんぶんでは「わせい」とあるが『ごかんしょ』によりあらためる。
*66:じょなん。ぐんめい。
*67:でんじゅう。ぐんゆうのひとり。
*68:なんぐん。ぐんめい。
*69:いりょう。けんめい。
*70:しんしん。
*71:ほうちょう。ぐんゆうのひとり。
*72:ちょうほ。ぐんゆうのひとり。
*73:とうけん。ぐんゆうのひとり。
*74:りけん。ぐんゆうのひとり。
*75:こうそんじゅつ。ぐんゆうのひとり。
*76:かいごう。ぐんゆうのひとり。
*77:りゅうほう。ぐんゆうのひとり。
*78:らくよう。けんめい。りゅうしゅうがみやことしたち。ここではりゅうしゅうをさす。
*83:げきぶん。まわしぶん。
*84:えんおう。つばめをりょうちとするこくおう。
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