ケントム

ケントムけんとむいっぱん

 インド・ヨーロッパごぞくを、おんいんへんかのとくちょうからおおきくふたつにぶんるいするとき、そのいっぽうを「ケントムごぐん(ケントゥムごぐん)」とよぶ。ラテンごのcentum(こてんしきはつおんで「ケントゥム」)にゆらいする。

 ラテンけいフランスごイタリアごスペインごルーマニアごなど)、ケルトけい(アイルランドご、ブレイスごなど)、ゲルマンけい(えいごドイツご)のしょげんごギリシアごがこのケントムごぐんにぞくするほか、かつてアナトリアしょうアジアはんとうげんざいトルコきょうわこくアジアがわ)ではなされていたヒッタイトご、かつてちゅうおうアジアではなされていたトカラごなどが、このケントムごぐんにぞくする。おおむね「インド・ヨーロッパごぞくのにしがわのげんごケントムごぐん」とかんがえてよいが、トカラごのみとうほうにこりつしている。

 ケントムごぐんは、インドヨーロッパごの「そご」または「もとご」で「ki(キ)」や「ke(ケ)」とはつおんされたとすいていされるおとを、「ki」や「ke」のはつおんでのこしているてんがとくちょうである。これにたいして、もうひとつのごぐんであるサテム(サタム)ごぐんでは、「ki, ke」のはつおん(であったであろうはつおん)が、にほんごでいえば「サぎょう」や「シャぎょう」のおとにへんかしている(このへんかを「こうがいか」という)。

 なお、centum にきげんをもつ centuryえいごで「ンチュリー」とはつおんするように、げんざいでは、ラテンけいゲルマンけいなどのげんごでも「こうがいか」がすすんでいる。ラテンごでも、こてんしきはつおんよりのちにせいりつしたきょうかいしきはつおんでは ci, ce はそれぞれ「チ、チェ」とはつおんする。しかし、それはいちど「キ、ケ」のおとであったものがのちにこうがいかしたことがあきらかなので、これらのげんごは、「こうがいか」がすすんでいてもケントムごぐんにぶんるいする。

 たいするサテムごぐんは、サンスクリットごやアヴェスタごなど、ひじょうにふるいじきのぶんけんでもすでにこうがいかがすすんでいる。

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